PROJECT
STORY
おくROOM®プロジェクト
家具選びを、もっとワクワクする体験に。「理想の部屋づくり」が叶うアプリ開発の裏側。 家具選びを、もっとワクワクする体験に。「理想の部屋づくり」が叶うアプリ開発の裏側。


Over View概 要
2024年11月にローンチされた「おくROOM®」は、構想から12年という時間を費やしたLOWYAのあらたな顧客体験の肝となるアプリである。インテリアの知識がなくても、お部屋のサイズや予算を入力するだけで、自動でお好みの部屋にあったコーディネートを無限に生成することができ、家具を選ぶユーザーの課題を解決するにとどまらない「ワクワクする体験」を届けている。まさにLOWYAの全く新しい挑戦となったこのアプリ。このプロジェクトのディレクションを担当した金と、エンジニアとして参加した坂本にこのアプリ開発の裏側を取材した。
Memberメンバー
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- エンジニア
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坂本 賢哉
2024年新卒入社
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- バイヤー
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金 美慧
2020年新卒入社
Story 01
必要だったのは、
徹底的なユーザー目線。

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金
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家具の3Dシミュレーターは、世の中に今までなかったわけではないのですが、インテリアコーディネートを生業とする専門業者が使うためのものにとどまっていました。なので、操作性やUIUXにかなりの課題を抱えていましたし、何よりユーザー目線での「あったらいいな」をまだまだ実現で実現できていないシミュレーターばかりでした。「おくROOM®」はこのコーディネートという体験の課題を解決しながら、いかに楽しくワクワクさせるか?ということに主眼を置き、完全に自社開発で取り組んだプロジェクトです。
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坂本
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2012年から構想が始まり、6年前からプロトタイプの実装に着手し、リリースを目指した開発が始まったのが2年前です。社内でも限られたメンバーのみが着手したプロジェクトで、社員に対してオープンになったのは、そのタイミングだったと聞いています。僕が参画したのはここ1年ぐらいのことで、もともと大学院でVRをやっていたこともあり、その研究の延長線上という形で、「おくROOM®」に参画しました。
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金
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実は私も最初からディレクターをしていたわけではなくて(笑)、「おくROOM®」を知ったのは社内向けのユーザー体験会のとき。そのときに触った「おくROOM®」のプロトタイプ版は、正直全く使いやすくなくて、私はガンガン意見を言うだけ言っていました(笑)。そうしたら突然「ディレクターやりませんか」と社内で声をかけられて…。普段はバイヤーをしている私の業務とはかけ離れていたのですが、楽しみが大きく、手を上げました。
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坂本
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エンジニアだとどうしても技術的な実現性や、エンジニア目線の使いやすさにとどまってしまうことがあります。僕らは常に技術を触っているので、一般的なユーザーと少し感覚が離れてしまうことがある。そこを金さんに担保していただいたようなイメージですね。
Story 02
“おしゃれの方程式”をつくり、
アプリ上で実現する。

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金
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私も含めて、使うユーザーは誰もインテリアのプロではないし、シミュレーターを使いこなす人ではありません。とはいえ、ほとんど前例のない仕組みでしたから、世の中にリリースされている類似アプリはほぼ全てダウンロードしたんじゃないかな?と思います。ユーザー目線で考えたときに実現したい世界観を伝えていました。ユーザーは自分の部屋のインテリアに自信がない。これを買ったら本当の理想の部屋になるのか?今の自分の部屋にあうのか?この不安をワクワクに変えたいと思っていました。
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坂本
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実はこの「コーディネート」というのが非常に難しくて。単純に3D化したモデルを動かすだけではなく、「誰がみてもおしゃれになる」家具の組み合わせを自動生成する必要がある。これはつまり「おしゃれ」の方程式をつくることと同義です。どういう組み合わせの方程式をつくるか。どういった変数で成り立たせるのか。技術的にどう実現するのか。これがエンジニアとしてはかなり難しいお題になりました。
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金
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最初は自動生成しても人間の目から見て「あれ?」と思う組み合わせが何度も出てきましたね。これは違和感あるな?なんでだろう?みたいな。LOWYAが提案している「おしゃれ」という人間の感性をある種データ化するわけなので、めっちゃ難しくて。でも、ユーザーの目線を忘れて技術で妥協することがあってはならないという想いで、社内のインテリアスタイリストも巻き込み取り組みました。結果的にこれが「おくROOM®」の新しい価値になっていると思います。
Story 03
新しい購買体験を
もっと進化させるための挑戦を。

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坂本
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構想12年。かなりの時間を書けたプロジェクトだったわけですが、ようやくローンチしても良いという段階になり、こうしてリリース段階に携われたことはエンジニアの自分のキャリアスタートとして非常に良い経験になりました。僕は大学院でこの分野の研究はしていましたが、社会人としては1年目。その段階から新しいVRやARの可能性を拓くようなプロジェクトに携われたことは、かけがえのない経験です。途中、アプリの言語をC#からC++とPythonに変え、もはや一度作り直しもしているようなものだったので、かなり一筋縄ではいかないプロジェクトでしたが、実際にユーザーの方に満足いただけるものになった自信はありますね。
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金
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私もこのプロジェクトの期間中は、スタートアップに入社した気持ちでした。本当に実現したいものが技術的にも構想的にも新しくて、私以上にエンジニアのみなさんはとてもハードだったと思うのですが、アプリ上で実現できた世界は、本当にいちユーザーとしてワクワクできるものだったし、これぞLOWYAクオリティと自信をもって言えるアプリでした。ぜひ、みなさんにも「おくROOM®」を体感いただきたいと思います。
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坂本
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LOWYAにも次々新商品が生まれるように、「おくROOM®」上でも次々と商品が生まれていきます。現在はLOWYA独自のコーディネートロジックを組み合わせて表現していますが、今後は機械学習なども用いながら、より最適化された理想のお部屋のコーディネートアプリとして進化していく予定です。「おくROOM®」の進化はここで終わりではなく、もっと楽しくワクワクするような体験へとまだまだ進化します。ご期待ください!