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自社開発でお客さまに
最速で最適な価値提供を行う
お客さまが喜ぶサービスを創るために日々奮闘しているエンジニア2名に話を聞いてきました。
高田 尚輝
前職では国土交通省や自治体などの防災システム構築を担う。さらなるキャリアアップのために2018年に入社。現在はLOWYAコンテンツG長としてピープルマネジメントを行う傍ら、システムGスクラムチームのプロダクトオーナーとしてLOWYA旗艦店システム開発のROIを最大化する活動を行う。
山本 真一
前職で受託開発を経験後、お客さまの反応を近く見ることができる事業会社に興味を持ち、2018年に現職へ。現在は、LOWYAシステムG長としてメンバーのピープルマネジメントや、LOWYA旗艦店に関わる関係各所、開発チームの連携強化に向けた活動を行う。
チームで開発する難しさと楽しさ
――LOWYA旗艦店を自社開発したプロジェクトについてお聞かせください。
山本真一(以下、山本):私たちはもともと外部のECパッケージを利用してLOWYA旗艦店(www.low-ya.com)を運営していました。
ただ、外部パッケージの性質上、ちょっとした要望であっても改修に1ヶ月ほど時間がかかってしまいます。それまで楽天やアマゾンなどのECプラットフォームを中心に拡大してきたLOWYAですが、当時、旗艦店の利用者を積極的に増やそうとしていました。こうした気運が拍車を掛け、「LOWYAの日」という6月8日のセールでは想像をはるかに超える訪問数により入場制限をせざるを得ない状況になっていました。こういった問題を解消し、お客さまに最速で最適な価値提供を行うためには根本的な改善が必要でした。
そのような想いからLOWYA旗艦店の自社開発プロジェクトがスタートしました。
高田尚輝(以下、高田):既にリアルタイムでユーザーからアクセスが来ているものを、自社開発のサイトにリプレイスする。これには慎重さが必要になりますし、機能の数もスピードも求められます。
リプレイス本番、無事移行作業が完了しお客さまからの注文データが新しいデータベースに入っていく様子を見た時はとても安心しましたね。
山本:僕も安心しました。1から作り上げていく経験が、自分自身にとっても新しい体験でした。チームで開発する難しさ、楽しさがわかり、チームで成長できた仕事だったかなと思います。
Humility(謙虚)、 Respect(尊敬)、Trust(信頼)
――ビジネスサイドとチームで働く上で何を大切にしていますか
高田:私たちは、Humility(謙虚)、 Respect(尊敬)、Trust(信頼)。この3つを大切にしています。自分の専門外の領域から生かせることを学ぶ謙虚な姿勢。相手の行動や知識に対するリスペクト。一緒にプロダクトを作っていく仲間への信頼。このようなスタンスでコミュニケーションをとっています。
山本:そうですね。スタンス以外の部分で言うと、「お客さまが喜ぶものは何か」ということを第一に開発することを大切にしています。開発する上で言葉や 判断が、システムサイドかビジネスサイドのいずれかに寄りすぎてはいけないと考えています。そのため、都度立ち返りながら、共通認識をそろえることを心掛けています。
高田:共通認識をそろえた上で、両サイドの視点から提案し、プロダクト価値の最大化を進めています。ミーティングではお互いの提案内容のメリットとデメリットや目的と狙いを言語化・図式化し、チームで理解を促進しています。
効果測定、仮説検証を繰り返し、
サービスの価値を積み上げる
--自社開発の魅力と面白さをお聞かせください。
山本:自社開発における魅力は、お客さまの反応が直に伝わりそれにスピード感をもって対応することができる点だと思います。
A/Bテスト を使ってお客さまの反応を見ていくのですが、予想とは真逆の反応が返ってくることがよくあります。小さなテストを何度も繰り返し行うことができ、反応を見て、すぐに改修できる点がとても面白いですね。
高田:私も同じ印象です。事業会社が受託開発会社と大きく違う点は、システムを納品して終わりではなくて、作ってからがスタートだということです。そこからどう変えていくか、どうすればお客さまにワクワクしてもらえるかを継続して考えることができるのが面白いですね。自分の考えたアイデアでお客さまから良い反応が来た時はとても嬉しいです。自分やチームの意見を、スピード感をもって反映でき、お客さまのリアクションがしっかりフィードバックとして返ってくるため、サービスを良くしているという実感が持ちやすいですね。
山本:自社開発は制約がなく、自由度が高い。試してみたいことがあれば、いくらでも試すことができます。そこで大切なのは、何から取り組むかを決めること。自分の取り組みたいことや各部署から多くの要望が上がってくる中で、費用対効果が高いものは何か、お客さまに価値を提供できるものは何か、今必要とされるものは何か、様々な視点から優先的に取り組むべきことを決める。効果測定、仮説検証を繰り返すことでサービスの価値を積み上げ、お客さまがまた来たくなる、使いたくなるサービスを作っています。